任された大役と、
夢中の日々。
入社してから3ヶ月。部門での研修を終えた私が、まず任されたのがプライズ(アミューズメント専用景品)企画のメイン担当。それも、キャラクターデザインから考えるという大役でした。
私が所属するキャラクターMD事業部では獲得したキャラクターやアーティストなどの版権をもとにプライズを企画しています。版元さまからキャラクターの平面デザインをいただき、それをぬいぐるみやフィギュアなどに展開するのが通常の流れ。しかし、私がいただいた案件はイレギュラーでした。人気ネット番組に登場する着ぐるみをぬいぐるみにしようというもので、さまざまな商品に展開するための基本デザインが存在せず、キャラクターデザインをゼロからつくる必要があったのです。
もとの着ぐるみを、どのようにデフォルメし、基本デザインとするのか。本当に私にできるのか。納期も短い。不安しかないけれどやってみるしかない。「あなたならできる」と、この仕事を任せてくれた先輩の期待に応えたくて、必死でした。
夢中になって取り組んだそのデザインが、ぬいぐるみとなり、クレーンゲームの景品として並び、多くの人の手に渡っていく。それを見ていると、本当に大変な仕事ではありましたが、それ以上に、この仕事のやりがいや達成感を感じることができたのです。