自信だけじゃ、
通用しなかった。
「もう担当を変えてくれ」。お客さまから厳しい言葉をかけられたのは入社1年目のことでした。先輩から引き継いだ仕事で大きなミスをしてしまったのです。自分はできる。当時はそんな根拠のない自信だけがありました。けれど、実際は失敗続き……。
プリントシール機事業部の営業部では、アミューズメント施設やホテル、アパレルテナントなど、さまざまな場所にプリントシール機の設置を提案します。プリントシール機を通してお客さまの課題を解決するのが私たち営業の仕事。しかし、私は課題解決どころか、失敗に気を取られて、お客さまのニーズに寄り添うことすらできていませんでした。
どうしよう。なんとかしなければ。焦っては空回りする自分を見かねて、あるとき部長が声をかけてくれました。「『艱難、汝を玉にす(かんなんなんじをたまにす)』という言葉があってな、その苦労は必ずお前のためになるよ」。その一言があったから、私はもう一度自分を見つめることができたと思います。今、必要なのは、失敗と向き合うこと。できない自分と向き合うこと。