FuRyu Precious days, always

interview

プリで女子高生の
“かわいい!”を叶えたい

企画職

プリントシール機 企画

みおすけ

2021年に新卒入社し、さまざまなプリの企画に携わっています。小学生の時にプリに出会い、中学・高校・大学と、私の青春はいつもプリと共にありました。誰でもかわいくなれる瞬間と、友達とのかけがえのない楽しい時間を提供してくれるプリが大好きです。休日はプロ野球観戦やK-POPアイドルのライブ、テーマパークに行くなど、趣味を充実させています!

入社3年目
新機種開発のチャンス

プリントシール機(プリ)企画の仕事内容について教えてください。

フリューのプリは基本的に1年に3つの新機種と、6つのCVT(既存の機種のバージョンアップ)をリリースしています。プリの企画職は、デザイナーやエンジニアと連携しながら、プリのコンセプトを立て、かたちにしていくことが仕事です。

企画したプリのなかで、もっとも印象に残っている機種を教えてください。

入社3年目ではじめてメインで担当した『わたウサ』です。最大の特徴はくっきりしたかわいい写りと、撮影枚数を1枚から12枚まで選べて、ポーズも1枚ずつ自由に選択できる嬉しい機能が詰まったカスタムメニューです。ほかにも、スマホアプリのようなレタッチ機能や、自由にテキストを入れてシール編集ができるゲーム性が特長の機種です。

新機種を開発することになった経緯を教えてください。

新卒のプリ企画のメンバーは、入社後すぐに企画課の先輩の下について、新機種やCVTの開発工程を学ぶことが多いです。
私の場合は、3年目までCVTのプロジェクトでメイン企画を担当しつつ、写りやデザインに対する知識を身に着けるために、部署外の方に実習を開いていただき開発全体についても勉強をしていました。そこで経験を積んだことで、ゼロから新機種の開発を任せてもらえることになりました。当時は新機種の開発がどのようなものか想像すらついていなかったので、緊張より「楽しみ!」という感覚のほうが強かったですね。開発には1年以上かかりました。

※CVT:発売済みのプリントシール機の骨組みなどのハードウェア部分を変えずに、外装デザイン(カーテンなど)の変更、新機能を追加するなどしてバージョンアップ(リニューアル)すること。CVTからヒット機種が生まれることもある。

女子高生の声と向き合って生まれた
「タイパ重視」なプリ

プリのコンセプトはどのように決まっていくのですか?

もっとも大切なのは、プリを使ってくれるユーザーのリサーチです。SNSでフリューのプリに対する反応を見たり、開発中は女子高生に対してユーザーインタビューを行ったりと、プリを作る上でのリサーチは多岐にわたります。
『わたウサ』ではプリユーザーのメイン層であるZ世代に着目して、リサーチを進めていきました。その結果、浮かび上がってきたのは意外なニーズでした。今のユーザーは時間に対する価値を強く感じていて、「こだわりたいところ」には時間をかけ、「こだわりたくないところ」は時間をかけたくないという「タイパ重視」のニーズを持っています。その傾向が、プリを撮ることに対しても同じように現れていました。プリも「タイパ重視」の時代になっていたということです。
では、プリならではのタイパとは? 重視する部分と省略したい部分は? とリサーチを深めていったのですが、いくら調べてもプリユーザーのニーズに一貫性はありませんでした。撮影時間にたくさん時間をかけたいユーザーもいれば、少ない枚数を撮影して1枚の落書きに時間をかけたいユーザーもいます。
ならば「一人ひとりが、好きな部分に時間をかけられる」プリはどうだろう? そう気づいて、「選択肢が多くていろんな楽しみ方ができるプリ」のコンセプトが見えてきました。そこからは、デザイナーやエンジニアなどのメンバーと一緒に仕様を決めていきました。

開発チームのメンバーとのやりとりで記憶に残っているものを教えてください。

開発中は毎日のように他の部署メンバーと打ち合わせしながら進めていくので、印象に残っていることは数えきれません。
まず、プリユーザーは「どんなふうに盛れるか」すなわち写りをもっとも重視します。今回『わたウサ』で目指した「かわいい」のイメージは、当時のプリ市場のなかで、ダントツ色味くっきりな写りでパッと目を惹くビジュアルでした。開発チーム内でターゲットユーザーを明確にして、何度も何度もブラッシュアップを重ねて写りを仕上げていったことは忘れられません。
デザイナーとも何度も話し合いました。デザインテイストは、シティポップな世界観。それをプリでどう表現するかかなり苦戦しました。タイパ重視のプリだったので、機能の説明など退屈になりがちなシーンは極力短く、文字を減らして。でもユーザー満足度をあげるために、デザインはしっかりかわいく仕上げたい。とにかく飽きさせない工夫を詰め込んだので、デザイナーは大変だったと思います。
また、小さなこだわりではありますが、印刷中の待ち時間の画面にはミニゲームを入れました。私が入社するずっと前に発売されたプリにミニゲームが入っており、当時の担当者だった先輩から話を聞いたりもしました。

チームで挑んだ「12枚撮影」の壁

もっともクリアするのが難しかった課題は何でしょうか。

撮影枚数を「最大12枚」まで選べるようにしたことです。『わたウサ』ならではの新機能で、エンジニアが試行錯誤を重ねて実現しました。
実は、プリにとって「撮影枚数を増やす」ことはとてもハードルが高い作業です。撮影枚数が増えると、写りの画像を処理する時間が総合的に長くなり、ユーザーにとっても待ち時間が長くなるので不満に繋がります。開発当時、市場にあるフリューのプリでは最大が10枚で、「12枚撮影なんか実装できるわけがない」という反応でした。
撮影枚数では「1枚」が選べることにもこだわっていました。チーム内では「1枚だけの撮影を選ぶユーザーはどれだけいるのか」という疑問が多くあがりました。私も同じ認識でしたが、1枚撮影は落書きにたっぷり時間をかけられるし、1~12枚の大きな振れ幅で選べるからこそインパクトがあって、エンタテインメントとして楽しんでくれるユーザーがいるはずだと考えました。「この新機種は、選択肢がたくさんあることに意味があるんです!」と何度も説得し、開発メンバーに協力してもらうことで実現することができました。

リリースしてからの反応はどうでしたか。

すごくありがたいことに、2024年夏にリリースした『わたウサ』は、発売直後からご好評をいただき、大人気機種になりました。ユーザーの反応も多くいただき、なかでも「この機能を一番に喜んでくれるんだ!」という意外な発見があるのが嬉しかったですね。たとえば、リリース前にはそこまで推していなかった“カラー背景”という機能がかなり使われています。撮影前に背景を選択するのではなく、落書き画面で何度も自由に背景を選べる機能が、ぴったりハマったことがわかって、チームの細かいこだわりを詰め込んでよかったと思います。

『わたウサ』に込めた気持ち

『わたウサ』が大人気機種になれた理由はなんだと思いますか。

もっとも重視される写りはもちろん、今のユーザーニーズに合った自由度が、プリユーザーに刺さったからだと思います。正直に言えば、開発中は不安もありました。同じ時期に開発していた他機種は「プロジェクター」や「全身撮影機能」などのキャッチ―な新機能が搭載されていくなか、『わたウサ』では「タイパ重視」ということもあり、特別目新しい機能はあえて搭載していませんでした。それなりのインパクトにおさまっていないかが心配でした。
だから多くのユーザーにプレイしてもらえたことは嬉しいですが、それよりも開発メンバー全員で意見を出し合って、かつての自分のような女子高生にユーザーニーズに寄り添ったこだわりの写りや機能の数々と、そこに込めたわたしたちの思いをしっかり届けられたことに喜びを感じています。ずっとプリを撮ってくれる姿を想像しながら開発しましたから。

最後に、『わたウサ』というネーミングの由来を教えてください。

意味は「わたしはウサギ」。ウサギはふわふわしていて何も考えていないように見えるかもしれませんが、実はとても意思を持って自由に行動している動物です。このプリと、それを選んでくれる人にぴったりの名前だと思いませんか。

フリューを目指すあなたへ

ぜひ、ユーザーとしての感性を
大切にしてください。

プリの開発は、チームで何度も何度も打ち合わせを重ね、時には意見の衝突も繰り返しながら、開発メンバー全員で納得するものを作り上げていきます。でも入社してすぐのとき、私は企画という仕事に対して自信が全くなく、上手く発言ができませんでした。その時期に先輩が「新卒はユーザーに近いから素直な意見を聞かせてほしいんだよ」と言ってくれたことを覚えています。フリューには個人個人の意見を大切にし、それらを尊重する空気感があります。ぜひ自分がユーザーだったときの夢中な気持ちを持って、社会人になってほしいと思います。

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