何がわからないかも、
わからなかった。
私が新規ゲームタイトルの開発に抜擢されたのは、まだ入社して2ヶ月が過ぎようとしていたころでした。こんなにも早くチャンスをいただけるとは。私はそのことに喜びを感じながらも、同時に驚きもありました。私が所属しているスマートフォンゲーム部では主に女性向けの恋愛ゲームアプリを制作しています。シナリオ形式のコンテンツや、毎月行われるゲームイベントの機能改修や新機能などの実装のほか、企画チームが考えるアイデアを実装するための「仕様」の取り決めや、打ち合わせのための資料作成など、仕事は多岐に渡ります。
もともと志望していた開発の仕事。しかし、最初からうまくいくほど現実は甘くありません。はじめて触れる開発言語。もちろん社内折衝の経験もありません。先輩に、何から質問すればいいのかもわかりませんでした。そんな現状を打破するべく、まずは過去の開発資料を読み漁ることからはじめました。すると、おぼろげではありますが、次第に開発の道筋が見えてきたのです。自分は何を理解するべきなのか。どの判断材料があれば次のステップに進めるのか。先輩たちにアドバイスを求めながらも、試行錯誤の末、なんとかスケジュール通りに、目指していたクオリティのコンテンツを納品することができました。